2011年 秋の登山レポート
. 〜超インドア派が一人楽しすぎる登山に挑戦してみた無謀な記録〜 .
火迺要慎の御札を受けに、インドア派ヘタレな当サイト管理人が、一人で愛宕神社を目指すことになりました。
愛宕神社とは、ざっくり言うと「防火に霊験あらたかな神社」です。詳しくはwikiへ。
同名の神社は全国展開各地にありますが、私が目指すのは京都の総本社。
京都の北西、嵐山よりも奥になります。
管理人宅の台所にもある「火迺要慎」の御札は、ここで受けたものですが、
現在はすっかり黄ばんだ状態のため、いい加減新しく受けに行こうと重い腰を上げた次第です。
ところで「伊勢へ七度、熊野へ三度、愛宕さんへは月参り」とは申しますが、この神社は標高924mの愛宕山の山頂近くにあります。
(実際の山頂は立入禁止)
昭和初期にはケーブルカーが存在したらしいのですが、戦時中に無くなったらしい。
つまり、現在の交通手段は徒歩のみ。参道とは言うものの、どう見てもガチの登山です本当に(ry
実際、たまに遭難者が出るそうな…(((((( ;゚Д゚)))))
戦前のほうが交通が便利だったというのは一体どういう事かと行政を小一時間問い詰めたい。
※あと愛宕神社といえば、管理人が若い頃にはまったギャルゲ「久遠の絆」の、ラスボス戦の舞台でもあります。
元は伝奇物+転生物ノベルゲーなんですが、最近、エロゲ化されるという話題があり、期待の半面、妄想のままで置いておきたいような、複雑なファン心理です。
…いや決して、それが愛宕さんを目指す理由という訳ではwwwww
ミッションは以下の装備で臨みました。 〜そんな装備で大丈夫か?〜
・財布 御札(小)は一体\500
・携帯電話 一応通じる
・絆創膏+薬+ハンカチ+ティッシュ 外出基本装備
・タオル 2枚 秋なので汗の量をナメていた。3枚は持っていたいところ
・地図 グーグルマップをプリントアウト
・コンパス 100均
・懐中電灯 外灯がほとんど無いので、日が暮れたら非常に危険
・水500ml+350ml 秋なので汗の(ry 秋といえども、500mlを2本は欲しい
・弁当 荷物が重いと体力を消耗するので、パンのみ
・菓子 実際、かなり甘味が欲しくなった
・ラップの芯 御札を折らずに持ち帰るため
・消毒用アルコールジェル 水道には不自由する
・折りたたみ団扇 暑かったので意外と重宝した
・デジカメ 今回のレポート用
※ 持っていけば良かったと思ったもの ※
・換えのシャツ 秋とはいえ夏日だったので暑かった…
以下、レポート開始
※ 写真が一部ぼかしてあるのは、肖像権への配慮です。心霊現象ネタはありませんので、ご安心ください。
─ 8時─
休日で爆睡している家人を叩き起こし、念のため一言言い置いてから出発。
管理人「晩飯までに帰って来なかったら、捜索願いを出してくれ」
家人 「おk」 ←言いながら寝なおしている
─ 10時 ─
京都バス・清滝バス停に到着。
バス停手前の、心霊スポットで名高い清滝トンネルの写真は、残念ながら撮り損ねました。
…まぁ、普通のトンネルでしたよ。私は霊感なんてサッパリ無いからアテになりませんがw
入り口から、いきなり分かれ道。
ネタ的には廃線跡をチョイスしたいところですが、体力に余裕がないので、素直に正規ルートを選択。
正規ルート入り口。いきなり見える坂の角度に、既に心は折れそうです。
くどいまでに置かれている、注意書きの看板の数々。過去に一体、何があったのか。
出発から1時間は、大体こんな感じです。ノンストップ上り坂です。
千日詣りのときは「お登りやす」「お下りやす」と声をかけあうらしいですが、
何でもない日であっても「こんにちは」と声をかけてくれる人がチラホラ。
…皆様、愛想悪い返事ですみません、声出す余裕も既に無かったです。
一合目で既に顔面蒼白な管理人に対し、ご老体が「大丈夫か?」
息も絶え絶えに「大丈夫です」と答えると、「そうか」と言い、軽く私を追い越して登っていくご老体。
…さすが、戦前生まれ(その位の年代と推測)はお元気です。あと30年はお元気であろうとお見受けしました。
ひたすら木々の間を登っていきます。景色を楽しむという要素は皆無です。見晴らし?何それおいしい?
─ 11時 ─
3合目に到着。(※かなりペースは遅いです)
ここで、既に心の折れた親子が帰るところに遭遇しました。まぁ気持ちはわかるw
「俺だって帰りたいよコンチクショウ」と心の中でつぶやきつつ、10分間ほど休憩して出発。
─ 11時30分 ─
5合目に到着。
空腹には勝てず、鞄から出した板チョコを貪っていたら、老人に連れられた子供と目が合う…
「おじいちゃ〜ん、おなかすいた」
…コレは渡さんぞ。(←すごく大人気ない)
板チョコを半分くらい食べたところで、再出発。
この辺りから、坂が少しなだらかになってきました。
5合目〜7合目間にある、大杉神社。
大杉神社の前から、近くの山々が見渡せます。
ここまでは木しか見えない状況だったので、空が見えると、ちょっと嬉しい.
─ 12時 ─
7合目に到着。景色をスケッチしている集団に遭遇。もちろん年配の方々。
朝何時に家を出たんだあなた方は…!?
天気がイマイチな日でしたので、ぼんやりとしか写っていませんが、目の前に広がっているのは京都市内です。
昔は、この7合目から、皿を投げる「カワラケ投げ」という遊びが行なわれていたとか。(落語に登場するらしい)
同じ京都の神護寺にてカワラケ投げをやった事はありますが、投げるのは難しかったです。コツでもあるんでしょうか。
─ 12時25分 ─
水尾別れ(愛宕神社行き・京都府亀岡市の水尾行きへの分岐点)に到着。
休憩所は、ここがラストです。まぁ休憩所が無くても、適当に休むけどね!
【以下、ちょっとアレな話】
この付近で数人見かけましたが、いくら物陰とはいえ、トイレ以外で用を足すのは如何なものかと。軽犯罪法一条二十六に違反です。
けっこう若い女性も参拝しているのに…(いや、そういう趣味?)実に困ったものです。
ハナ売り場(跡地)。昔は、樒(しきみ)が売られていたらしいです。
(※現在、樒は神社で売られていました。御札の傍にあったw)
ハナ売り場を過ぎた辺りから、再び登りがキツくなってきました。あと少しと思っていたらコレだよ!
神仏習合時代の名残、黒門に到着。(昔は、愛宕山白雲寺だったらしい)
子供2人が、門を見て「着いた!やったー!!一緒にくぐろうな!!!」とはしゃいで走っていったのですが、
門に着いて(´・ω・`)ショボーンとなっていました。
…神社はもう少し先なんだよ。そもそも目的地は神社なんだから、入口は鳥居だろjk…
などと言って止める余裕も無い、息切れでフラフラの中年@管理人。
こうして見ると、やっぱり寺の跡ですね。
以降は写真を撮る余裕も無かったですが、1合目レベルの坂が続きました。
─ 13時 ─
やっと平らな場所に着きました。長かったです。
境内はちみっ子だらけでした。保育園ご一行様が多数。3歳までに参拝すると、一生涯、火難にあわないらしいですからね。
「止まると死ぬんじゃ〜!」というネタがありますが、ここで座ったらしばらく立てない予感がするため、
空腹も限界ですが、まずは御札を受けてこようと思います。
流石の山頂価格。
自販機はキリンですが、商品は清清しいまでにバラバラです。
ポカリ=大塚製薬
生茶・ホットレモン・ファイア(缶コーヒー)=キリン
コカコーラ・ファンタ=コカコーラ
あめゆ・ひやしあめ=サンガリア
カルピス・クノールコーンスープ=アサヒカルピスビバレッジ
南アルプス天然水=サントリー
発注⇒配達がどうなっているのかも謎ですが、もし故障したら修理はキリンビバレッジなのかと思うと、何というか…社員乙。
そして、これで勘弁してもらえるほど愛宕山は甘くなかった。さすがラスボスの鎮座する山。
本殿への鳥居が遥か彼方に…
腿の筋肉が引きつっていますが、今更こんなところで引き下がれないので、登るのみ。
あの階段を登りきれば、やっと本殿到着…かと思ったんですけどね。まだなんですよ。
鳥居の向こうに、さらに階段。管理人は既に涙目です。
やっと本殿が見えました。長い道程でした…この登山をクリアして更にバトルとか無理だわwwww
本殿では写真を撮っていません。ゲーム内と同じ!と心の中でテンションを上げつつ参拝。
参拝して御札を受け終えたのは、大体、13時30分くらいだったと思います。
境内からの見晴らしは良かったです。
ゆっくり風景を楽しみたいところですが、境内で大騒ぎのちみっ子の声に、どっと疲労が。子供は元気だな…
あと、昼飯食ってる傍でオムツ替えは勘弁してくれ、向かいの席の若夫婦(; ̄д ̄)まぁ腹減ってるから食うけどねw
─ 14時 ─
日のあるうちに下山。
汗が冷えてきて、若干寒くなってきました。こんな場所でヘルニア再発しても、救急車呼べないですよね(A;´・ω・)
帰りに撮った「お助け水」。湧き水のようです。
─ 16時 ─
無事に下山。よく見ると、参道入口近くに自販機がありました。こちらは通常価格。駐車場やバス停付近にも結構ありました。
俺…無事に帰ったらポカリの1.5L買うんだ…などとつぶやきながら帰路へ。
帰路でバスが渋滞に巻き込まれていたらしいのですが、車内で爆睡していたために全く気づかずwww
─ 19時 ─
帰宅。家に帰るまでが登山です。
ちなみに帰り道途中のドラッグストアに寄る元気も無くなっていたため、ポカリはあきらめましたw
以上、デスクワークですっかり体力の落ちた中年が、無謀にも一人登山を決行したレポートでした( ´ ▽ ` )ノ
登山日 :2011年11月3日(木曜・祝日)
天気 :曇り
最高気温:23℃
参道距離:約4.5km
所要時間:登り約3時間・下り約2時間
〜 以下、一人で番茶を啜りながらの反省会 〜
普通なら2時間くらいで登れるらしいのですが、時間がかかり過ぎましたorz
元々、運動が苦手というのもありますが、それにしても…。
また来年、と言えるほど元気はありませんが、数年のうちに行かねばならないと思うと、もうちょっと鍛えたほうがいいような気がします。
一人登山でしたが、自分のペースを考えれば、これが正解でした。
誰かに待ってもらったり負担をかけるのは嫌なのですが、一人だと気兼ねなく自分のペースで登れます。
親子やカップルの参拝客も多かったですが、私には無理ですねぇ…
子供の面倒を見る体力的余裕は皆無ですし、誰かと喋りながら登るのすら無理。とにかく登るという事だけで手一杯の状態でした。
かといって、誰かに頼るのも無理ですね。(かえってストレスになる)
…うん、根本的に共同作業には向かないタイプです。だからいい年して(ry
元は体力の無い子供でしたので、学校行事の登山には正直嫌な思い出しか無かったのですが
(体力のある子に置いてきぼりにされる事案多数。周囲に付いていくのに必死なため、友達と喋ったり遊んだりする余裕は皆無でつまらなかった)、
今回の登山は、しんどいながらも楽しかったです。
今度、まったり自分のペースで違う山(もうちょっと低い山w)にトライしてみても良いかも、と思っております。
体力無い人でも、一人で自分のペースだと、案外、登山を楽しめるかも?(体力の無さの度合いにもよりますが)