![]() |
2011せつなまつり暫定トップ絵のつもりで描きたかった何か。 それにしても「カプを描こうぜ!」というマイブームは、てっきり一過性だと思っていたのですがwどうやら、このサイトに定着しそうです。 歳をとって、趣味が変わったのかもしれないですね。 10年前には興味が薄かった「可愛い系タイプ」にも萌えられるようになったとか、「百合>その他」から「GL、NL、BL、どれでもおk」に変わったとか・・・結構変わるもんです。「節操無い」と言われれば返す言葉は無いですが、趣味の幅が広がると、楽しめる事が増えるのはメリットだと思います。 …どう転んでもオタ趣味なんですけどね! |
そんなオタ趣味の痛い産物を置いておきます。
需要の有無なんて気にせずにやらかした三回目です。自重って何ですか。
(内心、「どなたか文章書きの方が書いてくだされば…!」と思っているものの、仕方ないので自給自足)
・今度こそハッピーエンドを考えてみたのに、サッパリ幸せそうに見えない件。
・時間軸=スターズ編終了後の30世紀の、さらに未来の世界です。基本が原作設定なので、原作未読だとイミフです。
・しかも前々回のネタ(クイーンセレニティ×プルート)を引っ張った、未来レディセレニティ×プルートという、微妙な案件です。
・グダグダな話、しかもオチ無しです。つまし、ただの脳内設定垂れ流しの残念な文章がダラダラと。
それでも大丈夫と仰るネ申は、どうぞ↓へ。
教育カリキュラムを全て終了した私は、今日、月島の離宮を後にする。
次の誕生日には、成人の儀と同時に、両親から王位を継承することも決まっていて、周囲も俄然慌しくなっていた。
「即位あそばされた暁には、王配殿下を選ばれますわね」
無邪気に浮かれる侍女たちの声が遠く聞こえていたが、敢えて聞こえない顔をして迎えの車に乗り込む。
溜息をつきながらシートに体を沈めた瞬間、ふと、とある英雄伝説の一幕を思い出した。
それは、冥界の王妃に心奪われた男が、英雄である友に助けられ、二人で冥府へと下った物語。
王妃を浚って我が物にせんとする男の企みは、やがて冥界の王の知るところとなり、王の怒りに触れた彼らは地獄に捕らえられてしまう。
英雄は他の仲間に助けられて地上へと逃れたものの、男は二度と地上へ戻ることはなかった。
地獄に縛り付けられた男は、今もなお、永遠に触れることの出来ぬ想い人を、地獄の底から見つめ続けているという。
・・・私は今から、その男と同じ愚を犯そうとしているのかもしれない。
─ 融点 ─
水晶宮へ戻ったのは、王宮の庭の桜が散り始めた穏やかな午後。
珍しく揃っていた両親への挨拶を早々に済ませ、私は真っ直ぐに目的の場所へと向かった。
柔らかな陽射しが水晶宮の奥殿に届くことはなく、熱を持った頬には、冷えた空気が心地よい。
時空の扉へと続く回廊には、ただ私の靴音だけが遠くこだましている。
あのひとに似た静謐な空間は、いつ訪れても変わらない。
回廊の最奥にある扉の前で立ち止まり、煩いくらいに弾む鼓動を静めようと、深く息を吸った。
月の紋様が彫られた厳めしい扉の向こうに広がるのは、この世ならざる無限の空間 ── 過去と未来に繋がる禁域。
資格なき者が近寄れば無限地獄へと飲み込まれ、魂の欠片すら戻ることは叶わぬ『死の世界』は、
存在を知ることすら禁忌とされる、美しくも孤独な戦士によって守られている。
遥か昔、シルバーミレニアム女王より下賜されたという柘榴石の宝珠を戴いた錫杖を揮い、ただ一人で時空を統括する戦士。
時空の扉の守人、セーラープルート。
その、誰よりも公平であらねばならぬ冥界の審判者を、私は、ただ己の為だけに現世へと縛りつけようとしている。
最後の犯すべからざる領域に踏み込むのは、勇気か、それとも無謀か──
そっと手を触れただけで、扉が重々しい音を立てて開いていく。
光も、闇すらも存在しない時の深淵へと一陣の風が吹き込んだ瞬間、艶やかな黒髪を靡かせ、彼の人が振り向いた。
「プルート、ただいま!」
ここは先手必勝。畏まった礼を取られる前に、勢いよく腕の中へと飛び込んだ。
「…もうすぐクイーンになられるのですから、このような場所に、そう度々おいでになるものではありませんよ」
ちらりと視線だけを上げると、数百年に及ぶ片思いの末、やっと頷いてくれた想い人が、少し困ったように微笑んでいた。
半年ぶりの逢瀬だというのに、もう少し甘い言葉のひとつでも…と思わなくもないが、昔から使命一辺倒なこの人にしては、これでも随分ものわかりが良くなったものだ。
よく言えば真面目なのだが、悪く言えば頭が固く、融通が利かない。
(まったく、この頑固さは一体どこからくるのやら・・・)
胸に顔をうずめたまま溜息をつくと、思いのほか優しい声音が降ってきた。
穏やかなコントラルトが耳に心地よく、自然と瞼が落ちてゆくのがわかる。
「大丈夫、プリンセスなら、きっと立派なクイーンになられます。
いつもどおりにしていらっしゃれば、きっと上手くいきますよ。」
…まずい。
いつもこうやって子ども扱いされては、上手くはぐらかされているのだ。
髪を撫でられる感触に、つい夢見心地になりかけた意識を慌てて戻し、おそらく緩んでいるであろう頬を引き締めて顔を上げた。
「もちろん。何のために今まで修行してきたのよ。」
過去世界で戦士として修行した後、こちらに戻ってからは本格的に帝王学を学び、近年は父母の名代として公務をこなす事も増えた。
能力の開花が遅く、劣等感に苛まれていたあの頃とは違い、今では、私が次期女王であることを疑うものは無い。
なのに。
「えぇ、あの小さかったスモールレディが、本当に立派になられました。私も鼻が高いです」
ほら、こうなってしまう。柘榴石の瞳を細めた表情は、どう見ても母親のそれである。
実の両親が不在がちだったこともあり、幼い私にとっては、第三の親ともいえる存在だったひと。
厳しくも優しい、師であり先達であり友でもある人への尊敬と憧れは、いつしか姿を変えていた。
母の強さと気高さがあれば、父の博識さと慈愛があれば、私はこのひとの隣に並び立てるだろうか?
「ねぇプルート、」
呼びかける私の言葉を遮るかのように、長い指が再び私の髪に触れた。
「外は、もう春なのですね」
「え?」
「ほら、桜の花弁 が。」
髪についた花弁をつまんで、ふわりと笑う。それは初めて出会った時の、寂しげな微笑に似ていた。
「季節の移り変わりなど、すっかり忘れておりました。外界の時間が流れるのは、本当に早い。」
儚い笑顔も綺麗だが、私はこのひとに、心の底からの幸福をあげたい。
一度は自分の愚かさから失ったこのひとを、今度こそ幸せにすると決め、私は此処に立っている。
「今は、ちょうど散り始めた頃よ。プルートも見に来ればいいのに。」
「ですが…」
「扉の監視装置なら、開発段階からプロジェクトに参加していた私が保証するわ。
マーキュリーのプログラムは完璧よ。
先に実用化した外宇宙の監視装置なんて、動作が完璧すぎるせいで、
ウラヌスとネプチューンは、今じゃすっかり暇を持て余しているんだから。」
片目をつむって軽い口調で返すと、先程の寂しげな色の代わりに苦笑が浮かんでいた。
「まったく、貴女には敵いませんね。では近いうちに…」
このひとは最初から、私には甘かった。
…かつて愛したひとの面影を重ねていたから。
ともすれば襲われる不安を振り払うように、つとめて明るく笑ってみせる。
「じゃあ決まり!さっそく今から見に行くわよ」
「えぇっ?今からですか??」
手を取ると、時に無機質にさえ見える整った顔 に、微かに朱がさした。
はらはらと舞い散る桜の下に二人。なかなかのシチュエーションに持っていけそうな予感に、口元が緩みそうになるのを抑えながら、扉へと向き直る。
「ほら早く!ぼんやりしてると全部散っちゃうわ。」
見せたいのは、桜だけじゃない。
木漏れ日の降る森、儚い蛍の灯火、鮮やかに燃える紅葉、白銀に輝く氷原・・・かつての私たちが命を賭して守った世界は、こんなにも美しい。
美しいけど、大事なものが足りない。
この世界で、あなたが隣りにいて欲しい。共に笑って泣いて、共に生きていたい。
使命で縛りつけ閉じ込める愛には、絶対に負けない。負けたくない。
繋いだ右手には、自然と力がこもる。
左手を扉に伸ばした瞬間、背後からの声に違和感を感じ、私は足を止めた。
「貴女はいつも、私の時間を動かしてしまう。」
繋いだ手を振り払われてはいないが、握りかえす力も感じられない。
「私は、貴女が思うよりずっと臆病なのですよ。」
ぽつりと漏れた言葉が胸に刺さった瞬間、思わず手が緩み、繋いだ手がするりと滑り落ちた。
振り返ると、あのひとは柘榴杖 を固く握り締め、私から背を向けていた。
「時を止めたこの世界でならば、なにかを得ることが無い代わりに、なにも失うことはありません。」
あの背に庇われ、守られていたのも昔の話。幼い頃は広く感じた背中も、今では私と変わらない。
しかし私は、未だこのひとの「小さな姫 」でしかないのだろうか?
「…ですが今、また失うことが恐ろしい」
たまらず肩を引き寄せ、背けた頬に手を添えて振り向かせる。
時空回廊に鈍い金属音が響きわたり、宝珠が足元に転がった。
背伸びせずとも合わせられる高さとなった視線の先には、揺れる柘榴石の双眸。
私が望んだものは玉座ではなく、ただ一人を守れる力。
だから……
「プルート、聞いてほしい話があるの。」
凍りついた時間から、雫が一滴こぼれ落ちた。
時空の狭間に春が訪れるのは、もうすぐ。
_____________
無茶しやがって・・・・(AA略
公式は疑いようもなくエリオス×ちびうさですが、妄想→捏造こそ虹の醍醐味ってことで、ここは生温かくスルーしてください。
そもそも原作のブラックレディ覚醒→ちびムーン覚醒の流れが美味しすぎた。あれがアニメ化されたら萌え死ねる。
今回のプルートは、め○ん一刻の響子さん的状況です。←また今の若い人には通じないネタをw
えらく後ろ向きなのは、「予測のつかない未来」が怖いんでしょう。シルバーミレニアム王族には、ペースを乱されっぱなしです。
そんな未来ちびうさは、うさぎの行動力に衛の頭脳が加わったハイスペックに成長してると思われます。
普段は甘ちゃんですが、本気になれば多分最強。(ママンは天然愛され属性なのに、そこらへんは遺伝しなかったとかw)
一方のプーは考えすぎて自爆するタイプだろうと思ってます。
諦めさせるためにプルートが嘘をつく→すれ違い悲恋オチ、ってのもおいしいのですけどね。
そこで本題の、これで本当にハッピーエンドになるのか?という話ですが・・・
・・・
・・・・
・・・・・
無理ですねw
プルートが胃薬を手放せない生活になりそうな予感www
絶対、周囲を気にして胃潰瘍になると思います。自分への中傷はともかく、大事なお姫様への影響については「超」神経質なので。
跡継ぎはiPS細胞?これまた揉めますねwwwww
そんな難儀な未来しか頭に浮かびませんでした。ダメだどう考えてもプルートが不幸体質すぎる。
あ、ちなみに冒頭の「英雄」は、ギリシャ神話のテセウスです。